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毒舌
第12章 病院にて
土曜日は休診って
書いてあったけれど
普通にドアは開いた。
人の気配はない
無人の病院って
まるでホラー。
受付にも誰もいないし
私がオドオドしていると
香島さんは
ズカズカと
奥へ進んだ。
診察室と書かれたドアを
ノックしながら
返事もまたずに開く。
「いる?」
香島さんと
女医の先生の
関係は不明だけど
親密度は
かなり高そう。
「あら、早かったのね」
中には
コーヒーカップを手に
佇む一人の美女。
ラフな格好に
白衣をまとっている
大人の女性。