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毒舌
第1章 アテンション...
【毒舌大妖怪】



俺様の名は
兎琵夜叉丸

大妖怪の
トビ様と覚えておけ


あ…?

聞いたことがない?


お前
どこの妖怪マニアだよ

どんなけ
妖怪知ってんだっつうの


いいか?

耳かっぽじって
よく聞きやがれ


だいたい
お前ら人間風情が
どんなに物を知ったとこで

んなもんは
たかが知れてる

ほんのちっぽけな知識だ


どんなに
オタクやマニアになって
博士号とったところでな

それは人間の中の
上位にすぎねぇんだよ


そこんとこ
ちったあ謙虚になっとけ

お前らじゃ
到底
世界の上っ面しか
見えやしねぇ


ましてお前

そこのお前

お前
今どんなけ
自分に誇れるもんあるよ


他人に
偉そうに言うだけのこと
当然してんだろうな?



まぁ話が逸れたな、


俺様は別に
お前にゃ
興味ねぇからいいや

今大事なのは俺様だ


人間らの間で
知られる妖怪は
せいぜいみんな小物だ

俺様みたいな
危険な大物妖怪様は
それだけ規制をかけられて

人間界にゃあ干渉出来ねぇ


無論だ

俺様も今
その規制ってやつに
縛られている


くそくだらねぇ
人間の腹の中に封印されて

外に出れねぇと来たもんだ



俺様は今
小せぇ人間の見る
くだらねぇ世界しか
見えてこねぇ

だからいつだって
苛々してんのよ


とりあえず
コイツが死ぬまで
付き合うしかねぇってわけ



お前の腹の中にも
いるんじゃねえの?


せいぜい
喰われねぇように
しっかり気ぃ張ってな!



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