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第13章 豹変

「直哉は特定の女なんて持たないで、日々ナンパで取っ替え引っ替えよ。彼女なんていたためしないんじゃないかしら？」


それはそれで
世界の女は
皆恋人的な
最低な印象……。


「でもね、今の会社に移ってからどうしたのかしら？ナンパさえやめちゃって。一途に一人の女の子を追いかけてるみたいじゃないの」


香島さんは
水槽の金魚のように
ただ口をパクパクさせて

言葉をなくしていた。


「そんな焦れったいの、見るの初めてすぎてつい遊んじゃったわ」


遊ばれてた！

トラウマになってたら
どうしてくれるの！


「お詫びといっちゃ何だけど、一緒に海に遊びに行きましょう？４人用のコテージを借りたんだけど一緒に行くはずだった友達が行けなくなったの」


嫌です！と
魂が叫んでいたけど

笑顔が怖くて言えなかった。