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毒舌
第13章 豹変
私の部屋の前まで
無事に送り届けてくれた
香島さんに感謝を述べ
別れた後
ようやく帰りついた安堵から
ベッドに倒れ込んだ。
このまま
泥のように眠りたかった。
でも先に
イッちゃんに電話する。
『はいはーい。どしたの琴美ー?』
受話器越しに聞こえる
明るい声にホッとする。
「あのね、海に遊びに行こうって誘われたの。コテージ4人用のだから友達連れてきていいって」
『海!お泊まり?』
嬉しそうに華やぐ
イッちゃんの声。
「絶対来てね。イッちゃんいないと私、今度こそもうダメかもわからない」
『???行く行く、行くよー。ところで誰に誘われたの?』
「――悪魔よ」
私はそのまま
深い眠りに落ちていった。