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毒舌
第14章 変わらない日々のうつろい
『言わねえよ。お前はさっさと普通の人間と普通に恋愛して普通な家庭でも築いて、おりょうの分も幸せに生きりゃいいんだよ。っケ!』
物凄い悪態をつきながら
結局のところ
トビは絶対に
私を受け入れてもくれない。
それを
嫌いだと言えた
ついこないだまでの私は
やっぱり正しかったのかな。
哀しみも苦しみも
軽くて済んだしね。
(でももうね。自分の気持ちに嘘はつきたくないの。私はトビが大好きよ)
『……だから人間は嫌いなんだ。どいつもこいつも頭が悪ぃ。無駄に知能なんざあってもお前たちは動物以下だ』
(それでもいいの。痛くても辛くても、好きって気持ちはあったかいの。自分でも馬鹿だと思うけど)
『思うのかよ、』
流石のトビも
呆れてしまった。