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毒舌
第15章 誤解、発覚、……嵐の海で
「せ、先生……っ」
「あら琴美ちゃん。もう来てたのね」
砂に足を取られながら
フラフラと歩み寄る私に
先生は
サングラスをはずし
眩しすぎるほどの
笑顔を向けた、
それが恐い。
「はじめまして、今回はお招きありがとうございます」
ニッコリ
人懐っこい笑顔を返して
イッちゃんが挨拶をすると
先生は
首を斜めに傾げて
ワンレンの髪がこぼれた。
「私の幼なじみの木瀬さんです」
「木瀬一華でーす」
美女と美女の間で
オタオタしている私って
なんか滑稽じゃない?