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毒舌
第16章 試してみない?
明らかに
指の本数が変わり
圧迫感が増す、
さっきまで
委ねていたのと
打って変わって
それは
ガラリと恐怖の色になった。
乱暴な力強さも
じゅうぶんに潤った場所には
苦痛でこそないけれど、
もはや
口で言ったところで
制止は利かない。
「いやっ……香島さ、」
身を捩り
逃げ出そうとする
私の右膝を
肘で捉え高くあげる、
片足で立つのは
バランスも取れないし
動きも封じられ
膝を閉じることも出来ない。
「ひゃっ」
香島さんの胸に寄り掛かり
転倒こそ免れたけれど
危うさは増すばかり。
「溢れてきたよ」
「い、やぁ……っ」