この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
毒舌
第17章 別離の刻
これ以上すると
おりょうが
死んでしまうかもしれない
――
そんな限界まで
何度も愛し合い
俺を包み込んだまま
やがておりょうは
眠ってしまった。
ゆっくりと
冷静な意識が戻ってくると
絶望の苦味が広がっていた。
こうして
おりょうを
この手に抱けるのも
おそらく
これで最後だろう。
俺のいない世界で
おりょうは
どう生きていくだろうか。
やはり
絶望しか浮かばない。
汗ばんだ
おりょうの身体を
舐めて
滅入る気持ちを抑え込む。
辛いのは
俺の方じゃねえ。