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毒舌
第20章 初恋
ほとんど
頭は真っ白だったから
自分が
何をしてる自覚もなかった。
ただ
非常にムシャクシャしながら
傷心していたのはわかる。
「琴美!」
慌てたイッちゃんに
振り返る。
私は
ベランダの手すりの上に
立っていた。
「え?」
何で?と
疑問を持つと同時に
バランスを崩し
一気に宙に舞う。
しかも
お風呂上がりに着てた
シャツの下は
下着だけだし
胸元はだけたままだし
自殺する気とか
毛頭ないんですけど
今さらそんなこと言っても
きっと
誰も信じないよね。