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毒舌
第21章 神の誤算
『さて。自分がどうなっちゃったか知りたいかい?』
よほど嬉しいのだろう
俺を覗き込む
満面の笑み。
饒舌な神は
ベラベラと勝手に喋る。
『おりょうの肉体は妖怪を封印する為に僕が作り出した。君たちにとってはいい環境だよ。出ていくのが嫌になるほどね』
辺りを見渡すと
どうやら先客がいるらしい、
無数の下っ端妖怪が
そこかしこに見えた。
あの部屋を出ては
迷惑がかかると
おりょうが言っていたのは
おそらく
この妖怪どもを
抱えていたからだろう。