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毒舌
第26章 キャパシティ
『お前なぁ、』
呆れたような
怒ったような
ため息混じりのトビ。
私が聞き分けない時に
昔からそうだった。
「大丈夫。だよ」
香島さんが
私の頭を撫でて
半泣きの目を
覗き込んできた。
「トビはだいぶ性格悪いみたいだけど。琴美ちゃんのことちゃんと考えてる。そこは確認済み」
「?」
『香島、おま……余計なことは』
私が目をぱちくりすると
香島さんが笑う。
「それに俺も。琴美ちゃんの嫌がることはしない」
「…………胸を揉みながら言われても説得力がありません」