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毒舌
第26章 キャパシティ
(だ、だいたいトビは、なんで平気なのよ……)
邪魔しないでと
言ったのは自分なのに
それでも
胸につっかえた不安から
つい話を続けてしまう。
『平気?何がだ』
(私が、トビ以外に、……)
『仕方ねえだろ』
「はぁ?」
思わず声が出た。
シャワーの音に
掻き消されながらも
じゅうぶんに
浴室に響く。
(仕方ないって、そんなあっさり!)
『俺が出てってお前を抱けねえ以上、――だってお前アレだ。独りですんのも下手だし』
(それはっ、関係ないじゃない)
真っ赤になって
反論すると
トビは
意外なことを言った。