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第28章 新章

トビがいうには
けっこう妖怪って
その辺にいるらしい。

ちょっぴり信じがたい。

でもとにかく
その妖怪たちに逢うと
困ったことになるらしい。


『お前、覚えてねぇかよ。ガキの頃、漏らして帰ったことがあっただろ』


トーストむせた！

何でそんな黒歴史とか
ほじくりかえして
くれちゃうの！


「大丈夫？」

「だ、大丈夫です…」


香島さんに
聞こえてなくて良かった。


小学校入ってすぐの頃

確かにそんな
醜態をさらした
気もするけど……。

『妖怪に襲われた記憶は見事に消したのか？』

（あんまり…思い出せない。ていうか思い出したくない）


幼児期の
恥ずかしい失敗だと
思っていたら

まさか
妖怪のせいだったとか。


心に傷が残ったんですけど。