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毒舌
第28章 新章
『とにかく。お前気をつけろよ。一人で外をうろつくな』
トビが意外に心配性で
ちょっぴり面食らう。
他の妖怪の気配……
今までわかってたものが
わからなくなってしまうのは
そんなに不安なのかな。
『小物妖怪の場合、何ら問題ねぇよ。でも小物以外のが……アイツに会ったら、』
(やだ、誰のことっ)
『あの時はお前がガキだったからあんな程度で見逃されたが。今ならああはいかねぇ』
(――子供の頃襲ってきたひと!?)
覚えてないけど
ゾッとした。
『お前の中に封印出来ればいいが』
(トビみたいに?)
『お前に悪さ出来なくなるからな』