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毒舌
第32章 日常非日常


チョコのときと違って
ディープなやつじゃ
なかったけれど

きっと
種がなかったら

とろけるまで
甘いキスをされたかも。


油断も隙もないんだから。


「もー!香島さん!」

「だってもうお腹すいたし。飽きたんだよね」


さっきまで
あんなに真剣そうに
ステージ見てたのに。

こどもじゃないんだから
無邪気に悪戯するの
やめてください。


(りおくんたちに見られたかも……ちょおハズい……)

「じゃあもうご飯行きましょう」


一秒でも早く
ここを離れたくて
私は立ち上がる。

もうりおくんの方なんて
顔を向ける勇気もない。


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