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毒舌
第2章 こどもの頃の話


トビくんは
ことみのお兄ちゃんみたい。


だけど
いつも一緒にいてくれて

おいてきぼりにも
ひとりぼっちにも
絶対しないの。


だから
だいすき、って言ったら

またバカにされた。


『バカじゃねえ?俺は兄弟でも友達でもねえよ。お前に取り憑いた妖怪だぜ?』


その日私は
大声で泣いた。

妖怪とか
よくわからないけど

だいすきなのに
喜んでもらえなかったから。


トビくんは
ことみのこと

別に
好きでもなんでもないから。


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