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毒舌
第34章 昇華
感じやすいほうか
感じにくいほうか、
って聞かれたら
残念ながら
前者にあたると思う。
えっちなことなんて
この歳になるまで
自分では
何もしてこなかったし
自分で触っても
ちっともだし
男性経験が豊富とは
けして言えないはずだけど。
おりょうの記憶に磨かれて
私の身体は
否応なしに
開発されただろう。
それを証拠に
百戦錬磨の
香島さんの時も
きっと初心者だろう
りおくんにさえも
私の身体は
疼いてしまっていた。
唯一
心の救いと言えるのは
トビに対してだけは
段違いに
格別に
気がふれるほど
感じていたこと。
大好きなトビ以外のひとで
感じてる自分は嫌い、
嫌い嫌い――…。