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毒舌
第7章 テイクアウト
沈黙で返されると
不安が募る。
不満でもある。
(どうして何も言わないのよ)
少しだけ
ムッとしたまま
それをぶつけた。
いつもの
憎まれ口さえ閉ざすとは。
いささか
卑怯にも思える。
今までなら
喧嘩をしていても
トビの方から
口を閉ざすことはなかったが
実際
こうして無視されると
寂しいものがある。
すっかり
ヘの字口になった。
『……ガキの頃から変わらねぇ』
(っな!悪かったわね!)
売り言葉に買い言葉、
やっと喋ったトビに
内心ホッとした。