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第7章 テイクアウト

「ごーこん……ですか」


お昼休み

中の見えるタンブラーに
ご飯とおかずを
層にして詰めた
タンブラー弁当を
細長いスプーンで
つついているところに

ニコニコと
近堂さんが
やって来て言った。


「そ、次の金曜日。三人とも彼氏いないんでしょ？」

「合コンなんて初めてです～」

「どんな人が来るんですか？」


ノリノリの二人と対照的に
私は白けた顔をして
話を聞き流していた。

タンブラーの底の
お弁当を黙々と食べる。


「琴美ちゃんは？香島さんとデート？」


むせた。

ここ何日か
ずっと言われている
香島さんとの疑惑、

否定しても
ぜんぜん信じてもらえない。


『合コンか。行けよ』


「……じゃあ私も参加させていただきます」