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出会いは必然に
第2章 エッチは偶然に
「お邪魔しまぁぁ・・・・っす」

思った以上に片付いている部屋は
私の部屋より綺麗だった。

「そこに座ってろ。いま作ってやる」

そういうと咥え煙草を消して
丹念に手を洗い、料理を作りだした。
出てきた物は短時間で作ったとは思えないほど
美味しくて、私は久しぶりに満腹になった。

「美味しかったです~。ご馳走さま」
「いいけど。肩こってるわけ?」

ご馳走さまと言いながら
肩に手を当ててくるりと首を回せば
そんな言葉が降ってきた。

「まぁ、万年です」
「揉んでやろうか?」

えええ!
ご飯をご馳走になったうえにそんなことまでしてくれちゃうわけ?

昨日まで、
いや。さっきまで、この人を怪しい小汚い男だと
敬遠していたのを忘れ
半分以上お願いする気持になっていた。

「変なことしません?」

それでも一応警戒して言ってみると、ニヤリと笑って

「自分の身体付き考えて言ってる?」

と何とも失礼な返事だった。

確かに。欲情するようなナイスバディじゃないですけどっ!

「ほら、ここ座って後ろ向け!」

と言いながら私が食べ終わったのを待っていたかのように
吸いだしたタバコを消した。



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