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執事とお嬢様の禁断の模様
第11章 あなたと会えて…私






―私は今、レストランの中にいる。





右隣りには父方の伯父さん、左隣には母方の伯母さんが座っている。







つまり、これからお見合いで、相手の人が来るまで待っているのだ。





伯父さんはいかにも厳格そうな面持ちで、座って待っている。



伯母さんは相手の人が来たら重箱の底をつつきそうな、
高圧的な表情で座って待っていた。





……なんだか、今日の人にも色々文句つきそうな感じ……




直接は言わなくても、きっとお見合いのたび、
心の中で粗探しをしているのだろう。



伯父さんと伯母さんがなにが言いたいのか、
なんとなくわかるようになってきた。




「……妃奈浬、相手の人が来たぞ。ちゃんとしなさい」

「…はい」




伯父さんに言われ姿勢を整え直す私。



こちらにやってくる相手の人をちらりと見る。


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