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第11章 あなたと会えて…私

「…よく似合っている。綺麗だ」



「っっ……！！」





ドクンッ！





秀一の言葉に、すごい音を立てて大きく心臓が跳ねる。




恥ずかしさと嬉しさがごちゃまぜになって、私を焦らせた。





「っ……そ、そんなこと……」

「お綺麗ですよ、妃奈浬お嬢様」


「も、もうっ…からかってるの…？」





私が怒ったふりをすると、秀一はクスクスと笑う。





「からかってなどいません……
　が、やはり、敬語にしませんか？」

「えっ、なんで…？」


「結婚したら、敬語ではなくなるのですし…」






秀一は少し妖しい笑みを浮かべた。