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執事とお嬢様の禁断の模様
第12章 未来へ





「どうしたの?」


「……いや」




秀一は赤い顔を隠すように口を手で覆ってそっぽを向く。



口を覆った手には、私とペアのマリッジリングが光を反射している。






「…あんまり、可愛いこと言わないでくれ」


「っっ……!」




ぼそりと秀一の口から出た言葉に、思わず胸が高鳴る。


え、今のって可愛いの……?



全然意識していなかった私は、恥ずかしくなってうつむいた。










「ね~ね~~」



「「っっ……?!!」」




突然伊織の声が聞こえ、身体が縮み上がる。



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