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執事とお嬢様の禁断の模様
第12章 未来へ





「ねぇ…秀一、そういえばマリッジリング、いつもつけてくれてるの?」

「ああ…今もつけてるよ」


「本当?嬉しい…実は私もつけてるの。
 料理のときとか、指輪汚しちゃいそうなときは外してるけどね」




と、左手を秀一にかざすと、秀一は私の手を握って指輪にキスをした。




「ふふっ…秀一ったら…。ね、話変わるけど…エンゲージリング、
 あれずっとシルバーだと思ってたけど、プラチナだったのね。

 どうもシルバーとは違うから調べてみたんだけど」


「ああ。シルバーだと黒ずみやすいし…
 妃奈浬にはプラチナの方が似合っているから」

「ありがと…でも、高かったんじゃないの?」

「いや…そんなことはないよ。
 それに、お嬢様にシルバーは失礼だろう?」


「そんな…私、別に高級なものが好きとかそういうのじゃないんだけど…」





ふふっと笑い合うと、私は秀一の手に指を絡めた。



私も秀一のリングにキスをする。



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