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執事とお嬢様の禁断の模様
第4章 更なる山道


「あ、あの…先生、用件はなんでしょうか…?」

「ええ…」



 私は生徒指導室のソファに座りながら、
ガチガチに緊張していた。


 先生と向き合ってるのって、
結構緊張するものなのね…

 先生はニコニコしているのに…
ううん、それがなんか逆に怖い。



「実は…」

「はっ…はい」



 先生はやっと笑うのをやめて、
じっと私を見つめてきた。

 見つめられて、私の心臓が激しく鼓動する。



「…少し、聞きたいことがあるの…
いいですか?」

「はい…」



 聞きたいこと…

 なんだろう?


 先生は一息吐いてからまた私を見つめた。






「………あなた、

浅葱さんと付き合っているの?」


「えっ…?!?!」



 あまりに予想外の質問に、
私の心臓は飛び出そうになった。

 なっなんでっ…なんで菜摘先生が知ってるの…?


 もし知らなくても、疑ってるってことだよね?

 じゃあ、早く答えなきゃ…!



「あの…私「やっぱり、そうなんですね」

「…っ…」



 どうしよう…!


 先生に先に言われてしまった私は、
言い返す余地もない。

 そのままうつむく私。


 先生がため息を吐いた音が聞こえた。



「従者と主の恋愛は…

厳禁だとわかっていますよね」

「…はい」

「それをやったということは…あなたと
浅葱さんにはなんらかの処分がなされます」

「……はい」


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