この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~
第12章 第一部・第三話 【月戀桜~つきこいざくら~】 十六夜の月
 月明かりに照らし出されたその人物は齢(よわい)五十過ぎの小柄な男だった。恰幅が良すぎるほど良い体軀を上物の着物に包み、どこか猪を思わせるいかつい顔の中で眼は酷薄そうに光っていた。
「いや、気のせいだろう」
 栄佐は短く応え、小男は安堵したように頷き、二人ともにまた御堂に入っていった。小紅は始終、生きた心地がしなかった。鋭い栄佐のことだから、嗅ぎつけられたと思ったのだ。利口な人間なら、ここで回れ右をして帰るのが最善だと判っていた。
/2220ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ