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第20章 第二部・第四話【悲願花～女になった男～】　定命　　

「まあ、ああいう手合いは得てして、しつこいからな。まあ、あんたもせいぜい気を付けなよ」
　輿平太の忠言に、小紅は心から頷いた。
「はい、以後は考え事をしながら道を歩くのは止めます」
　と、輿平太はしばらくポカンと小紅を見つめていたかと思うと、大笑いした。
「あの、私、何か変なことを？」
　輿平太はようよう笑いを納めると、面白いものでも見るような眼で小紅を見た。