パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第20章 第二部・第四話【悲願花～女になった男～】　定命　　

　避難場所があるなら、病人から距離を置いた方が良いのは当然のことだ。
「まあ、お前の言うことにも一理どころか、二理も三理もあるわな。俺もおいおい様子を見て話そうとは思ってるが。だが、小紅、この長屋の連中には恐らく、そんな場所はあまり期待しない方が良いだろうよ。奇特な知り合いや親戚があれば、最初から、こんなボロ長屋には住みゃアしねえだろうからな」