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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~
第3章 【残り菊~小紅と碧天~】 旅立ち
さんざん暴れたため、襦袢の裾は乱れ、大きく捲れている。脹ら脛はもう丸見えだが、小紅はまるきり気づいていない。
準平の眼がギラリと光った。
「良い子だから、大人しくしているんだぞ」
宥めるように耳許で囁き、乱れた裾の間から手を差し込み、太腿をなで回した。
「そんなところを障らないで!」
小紅は涙を振り散らしながら暴れた。準平は小紅の両脚を自分の身体で割り裂き、体重をかけて動けないようにする。