この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~
第6章 【残り菊~小紅と碧天~】 運命が動き出す瞬間
 鏡に映っているのは吉原の〝朝霧楼〟の振袖新造、環(たまき)であった。華やかな打ち掛けや豪奢な帯、簪に吉原に生きる女の気概と哀しみをそこはかとなく滲ませて―。
「良いか、舞台に上がったら、客の方は見るな。ひたすら自分は吉原の振新、環だと言い聞かせるんだ。念仏のお題目のように唱えてろ。その間に全部終わる」
 控え室を出て通路をまたしばらく歩いた。客のどよめきが聞こえてきた時、いよいよだと思った。
/2220ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ