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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~
第6章 【残り菊~小紅と碧天~】 運命が動き出す瞬間
いつも煩いほどに言い聞かされているはずなのに、花散里は光君の優しさや男らしさに惹かれ、いつしか本気で恋に落ちた。
光君もまたお職(しき)を張る花魁ながら、心清らかで慎ましい花散里を心から愛するようになる。
しかし、花散里には以前から藤堂薫という大身旗本が懸想していた。花散里の心が自分ではない別の誰かに傾いたことを知った薫は嫉妬のあまり乱心し、ついに花散里を斬り殺し、自分もその場で切腹して果てる。
光君もまたお職(しき)を張る花魁ながら、心清らかで慎ましい花散里を心から愛するようになる。
しかし、花散里には以前から藤堂薫という大身旗本が懸想していた。花散里の心が自分ではない別の誰かに傾いたことを知った薫は嫉妬のあまり乱心し、ついに花散里を斬り殺し、自分もその場で切腹して果てる。