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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~
第6章 【残り菊~小紅と碧天~】 運命が動き出す瞬間
「これであいつがお前を苦しめることは二度とねえ。今までさんざ怖い想いをしたろうが、これからは安心して良いぞ」
「そうね。これですべてうまく行くと良いな」
小紅は栄佐に微笑み返し、着物の襟元から首飾りにしている数珠を彼に見せた。
「栄佐さんがくれたお守り、ずっと身につけてたの。きっと、これからもこのお守りが私を守ってくれるわよね」
「おいおい、数珠だけじゃないぞ。俺もずっとお前の側にいて守ってやるからな」
「そうね。これですべてうまく行くと良いな」
小紅は栄佐に微笑み返し、着物の襟元から首飾りにしている数珠を彼に見せた。
「栄佐さんがくれたお守り、ずっと身につけてたの。きっと、これからもこのお守りが私を守ってくれるわよね」
「おいおい、数珠だけじゃないぞ。俺もずっとお前の側にいて守ってやるからな」