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一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~
第9章 第一部・第二話【赤とんぼ~小紅と碧天~】 嫉妬
あまりに狂おしく唇を塞がれ続けて、呼吸もできず、息苦しさに涙眼になった。わずかな空気を求めて酸欠の金魚のように口を開いた隙に生温い舌がすべり込んできて、小紅の舌に絡みついた。
逃げ惑う舌をがっちりと絡め取られ、烈しく吸い上げられる。小紅が口づけに気を取られている間にも、栄佐の手は器用に動いた。帯に手がかかったのにも小紅は気づかない。気づいたのは漸く長い口づけから解放された後だった。
逃げ惑う舌をがっちりと絡め取られ、烈しく吸い上げられる。小紅が口づけに気を取られている間にも、栄佐の手は器用に動いた。帯に手がかかったのにも小紅は気づかない。気づいたのは漸く長い口づけから解放された後だった。