この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
一度だけ抱いて~花は蝶に誘われてひらく~
第10章 第一部・第二話【赤とんぼ~小紅と碧天~】 心の嵐
 市兵衛の視線がふっと横を向き、障子の開け放たれた庭に注がれた。半月前は盛りと咲いていた萩も既に大方は散っている。京屋ほどの大店であれば使用人の数も多く、掃除は行き届いていた。萩の花びらは雪のように散り零れるものだけれど、小さな花びら一枚見当たらない。
「どうも陽差しが眩しくていけない」
 十月になり、陽差しは随分とやわらかくなった。朝夕にすだく虫の音も興趣を誘い、日毎に秋が深まってゆくのが判る。それほど陽差しが眩しいとも小紅は思えないのだが。
/2220ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ