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俺の妹
第34章 本当の兄弟、本当の姉妹
「晃、奈都、突然のことで驚かせてすまなかった
美穂、こんな話をする時に一人にさせてごめん」

父さんは奈都の頭を撫でて、母さんの肩に手を置いた。


「安西さんも、辛い過去を息子たちに話してくださって
ありがとうございます

本当は私や家内から話さなければならないことなのに」


椎奈の母親はふるふると首をふる。





「晃、詳しい話は後だ
せっかく本当の兄弟と姉妹がそろったんだ
寿司でもとろう」

「いや、待てよ父さん、今そんな気分じゃ……」

「晃、こんな時だから明るく楽しくだ

さぁ、みんな、私の帰国祝いだ!
好きなものを頼みなさい」




さっきまでの暗い空気があっという間に明るくなる。
このタイミングで帰ってきたことに疑問を感じながらも
俺は自分の父親をますます尊敬した。
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