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第39章 それぞれの未来

「聡、お前にもたくさんのものを背負わせてしまったな……

すまなかった……」

父親は聡にも頭を下げた。


「人に簡単に頭を下げるな。
堂々としていろ。

それが口癖の父さんらしくないよ。
顔をあげてください」

聡は優しくそう言った。



「これからは、父さんと一緒に
母さんと姉ちゃんを守っていくよ。

それで……いいんですよね？」

聡は父さんと母さんを見る。

「あぁ、それでこそ俺の息子だ」

「あなたなら出来るわ」

父さんと母さんは笑顔でそう言った。