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第11章 私のお兄ちゃん

「安西くんってカッコいいよねぇ！」


周りの女の子たちは、安西っていう男の子に夢中だった。




「うんうんっ！わかるー！！」


キャッキャッと黄色い声を飛ばしながら
恋愛トークは加速していく。





「なっちゃんは、どんな人が好きなの？？」


いきなり話を振られて、私は正直に答えてしまった。













「んー……




お兄ちゃんみたいな人……かな」