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彼女は思い通りにいかない
第7章 約束の2月
仕事は有給をもらい、俺は今、志織の大学の前にいる。
香に電話して詳しいことを聞こうとしたら

「ふざけんなっ!」

ってかなりどころか死ぬほどキレられた。
ひたすら謝って事情を説明したら、今日は昼まで授業があると教えてくれた。

「でも3ヶ月もほったらかしにしといて志織が待ってるなんて思わないでよ」

うん。
それは分かってる。
それでもこれ以上一緒にいたら本当に壊してしまいそうな気がしたんだ。

校門の前で立つ俺に、スーツじゃないとはいえ、若干の視線が集まる。
しばらくその好奇の目に晒されながら立っていると、志織がこちらに歩いてきた。

少し長くなった髪をアップにし、初めて見る冬服で、そして隣には予想はしてたけど、男がいた。

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