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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第11章 後宮艶夜*スキャンダル 接近~二つの心~
 祖母は〝太后〟と呼ばれたことに動じる気配も見せず、散り始めた牡丹をじいっと眺めている。 
 鵬純が重たい沈黙に堪えかねそうになったまさにその時、漸く祖母が口を開いた。
「可愛いからこそ、止めるのです」
「お祖母さま!」
 いつものように祖母と呼んだ皇帝と太后はゆっくりと向き合った。
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