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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第11章 後宮艶夜*スキャンダル 接近~二つの心~

ただ皇帝の権威づけをあらゆる言葉を駆使して謳っているだけの中身のない代物だ。しかし、皇帝の威光を万人に納得させるには十分役に立つ。ちなみに辰帝国を滅ぼしたのがこの操国を建国した太祖である。太祖は明帝の側近の一人だった。が、主君があまりに酒色に溺れ民を虐げる悪政を行ったのを見かねて、反乱を起こしたのである。
太后は露骨に眉をひそめて鵬純を見た。
「それは星辰伝書ね。悪書の見本とされているような書物を何故、こんなときに引き合いに出すの?」
太后は露骨に眉をひそめて鵬純を見た。
「それは星辰伝書ね。悪書の見本とされているような書物を何故、こんなときに引き合いに出すの?」

