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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第11章 後宮艶夜*スキャンダル 接近~二つの心~

翠容はますます声を低める。
「そのお話が真実であるとすればですが、それでは、皇帝陛下のお立場からすれば、どうでしょうか? お側にと望まれた紫蘭さまがさっさと生命を絶たれれば、陛下はまずご自分を嫌われたとお思いになるでしょう。紫蘭さまが陛下を拒んだとなれば、当然、陛下はお怒りになるはず。その怒りの矛先がどこに向かうかは判りきったことです」
紫蘭は声を震わせた。
「では、陛下が実家を―曺家に何らかの処分を下すというの?」
「そのお話が真実であるとすればですが、それでは、皇帝陛下のお立場からすれば、どうでしょうか? お側にと望まれた紫蘭さまがさっさと生命を絶たれれば、陛下はまずご自分を嫌われたとお思いになるでしょう。紫蘭さまが陛下を拒んだとなれば、当然、陛下はお怒りになるはず。その怒りの矛先がどこに向かうかは判りきったことです」
紫蘭は声を震わせた。
「では、陛下が実家を―曺家に何らかの処分を下すというの?」

