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後宮艶夜*スキャンダル~鳥籠の姫君は月夜に啼く~
第13章 後宮艶夜*スキャンダル 嫉妬~心に巣喰う魔物~

ちなみに操国では身分制度が徹底されている。その最下層に位置づけられていたのが隷民、つまり奴隷であった。彼らは隷民制度が廃止されるまでは人間としてではなく、仕える主人の所有財産とされ、主人の気持ち一つで売り飛ばされる運命に甘んじていた。
翠容の両親は元隷民であった。翠容が生まれたときは既に忌まわしい制度は廃止されていたものの、両親が奉公していた先の主人が両親には内緒で翠容を売り飛ばしてしまったのだ。だから、翠容は人買いに連れられて曺家にやってきた。
翠容の両親は元隷民であった。翠容が生まれたときは既に忌まわしい制度は廃止されていたものの、両親が奉公していた先の主人が両親には内緒で翠容を売り飛ばしてしまったのだ。だから、翠容は人買いに連れられて曺家にやってきた。

