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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第17章                         

「も……、むり~~ぃ……っ 無理ぃっっ」

白い肌を隈なく上気させた妹が、心底切羽詰まった様子で金の頭を振る。

「だってな。俺、早漏の気があるだろう? そんな事でヴィクトリアをガッカリさせたくないんだよ」

「~~~っ!?」

(た、確かにminute manって虐めたこと、あるけどもっ まさか、もしかして、それを根に持ってての、これ――!?)

灰色の瞳を真ん丸にしたヴィヴィを、匠海がにやりと悪い笑みで覗き込んでくる。

兄は確かに一回目が早い。

だが(もう何度も言うが)一度出した後はとことんタフじゃないか!

正常位でベッドに横たわっていたヴィヴィが、もう我慢してやらないと目の前の日焼けした胸を押し返すがビクともしない。

押して駄目なら引いてみろ。

先人の教えに従い、己の腰を引こうとしたヴィヴィを、そうはさせないと匠海の腰が追ってくる。

「――っ きぃ……い゛ぁっ!?」

「あ~~あ、先っぽ、当たっちゃったな?」

「ひぃ……っ ぁ、あ゛……っ!!!」

悪戯っぽく嗤う兄に、組み敷かれた妹は喉の奥から悲鳴を上げる。

後一歩のところで届かなかった亀頭の先がヴィヴィの最奥に触れた、その瞬間。

細い腰がぎしりと軋みをあげ、そしてその内側にある女性器と謳われる臓器達が収縮したのが手に取るように判る。

だというのに、兄の都合でまた腰を引かれ達することは赦されなかった躰は、切なさを増幅させるだけさせられた未昇華状態で放置された。

「~~~っ いぁ……っ ぃヤぁ~~っっ」

シーツに後頭部を擦り付けて身悶える妹を、兄は口付けで封じようとしたが、息も絶え絶えのヴィヴィは応じなかった。

(……痛、い……っ 躰の中も、外も、神経が過敏になりすぎて、ひりひりして、くるしい……っ)

「そんなにイきたい?」

「……――っ」

酷な問いを寄越す男に、もう一時間以上そのことしか頭にない女は、金糸が纏わり付いた頭をこくこくと振るしかない。

「そうか。じゃあ……、あと、三分」

「……~~っ!?」

あと三分経ったら、なんだというのだ!?

あと三分経ったら、カップラーメンが極上ディナーに変身するとでもいうのか!?

あと三分経ったら、水上コテージが宇宙に打ち上げられるとでもいうのか――っ!?

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