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禁断の果実 ―Forbidden fruits― 第2部
第17章                         

ひりひりと痛みを覚えていた神経に刺されたとどめは、地球から月との距離の約三倍もの長さがある全神経に瞬時に伝わり。

二人の繋がった躰の奥から、メラメラと燃え上がるエネルギーの塊の如きそれが湧き上がってきて。

そして、その熱源は地響きを轟かせるように脚の爪先、頭の天辺にまで至り、一気にスパークした。

今までのそれとは桁違いの、深い深い快感。

そして高低差が激しすぎて、まるで麻薬をキメた時の様な もの凄い高揚感。

様々なものに襲われながらも、絹の裂くような悲鳴を上げ続けている自分が分かった。

粟立っていた肌から、瞬時に炭酸が抜けた様な浮遊感。

プチプチと何かが弾ける音が、絶えず頭蓋骨の中で鳴っていた。

正直、その後の行為はうろ覚えで。

イキ過ぎて全身に力が入らぬヴィヴィを、匠海はひたすらゆっくりゆっくり味わっていた。

緩急を付け善がり狂わされるピストン運動は無いのに、ずるりずるりと兄の太いものが這うだけで、体中の穴という穴から水分が溢れ出し。

いわゆるデトックス的な――身体に溜め込んだモノ達を浄化されている気分にもなった。

「ヴィクトリア……」

静かに、けれど隠し切れない快楽を滲ませた匠海の囁きが聞こえる。

それは近くのようでもあり、遠くのようでもあり。

呼び返したくとも薄い唇から洩れるのは、透明な糸を紡ぐものと嬌声だけ。

「ふ、は……っ ひぃ……ィん! ん゛ ぁ……、……ぁく ふぅ……んっ」

組んず解れつ、とはまさにこういう事をいうのだろう。

あらゆる体位で繋がって、狂いそうに好い角度ではめられて、様々な深さでまた新たな快楽の芽を摘み取られる。

ベッドヘッドに積み上げられたクッションに上半身を預けさせられ、その眼下で繰り広げられるのは、

グロテスクに浮き出た血管が逞しいそれが、ベッドサイドのランプに濡れ光りながら、常より紅く色付いた花弁に埋め込まれていく様子。

(ふ、とい……、あ、……白いの、いっぱい……、もう、出してた、の……?)

明らかに自分の蜜だけではない白くトロトロしたものが、無毛の陰茎の根元にまで絡み付いていた。

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