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第14章 　 　　 　　

　愚かな自傷行為にみすみす手を貸す――それだけは絶対に避けたいという恩師の気持ちに、

　小さな顔に浮かんだのは苦し気なそれ。

「　“こんな”　だけど、それでも、私……。前だけは向いていたいんです」



　１年後――

　絶対に自分は己の矛盾と向き合い葛藤し

　今の自分より成長した姿で　この宮田の前に立つ



　しっかりと相手の瞳を見つめ、言い切った生徒に、

「解かったよ」

　そう言って強張っていた表情を軟化させた恩師に、ヴィヴィは再び深く金の頭を垂れた。



　泥で造られた船。

　沈むかもしれぬ　その頼り無い船に、

　一蓮托生とばかりに乗り込んでくれた宮田に、もう頭が上がらなかったのだ。








って事で
めっちゃ難しい曲で己の首を絞めますよ
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※饗応夫人　～太宰治作「饗応夫人」のための音楽～
　作曲：田村　文夫
　https://www.youtube.com/watch?v=W4bOpZBUSAE