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ひとりごとぽつり
第1章 ひとりごとぽつり
実は
3つくらい書いてて
そのひとつを
ちらっと。
あるお店のオーナーのところに
大学生がアルバイトの面接に
来るところから
お話ははじまります
「で、結城凛さん
料理はどのくらいできる?」
「えっ、す、すみません
料理は・・正直自信がありません」
オーナー兼シェフの京谷は
ボールペンで頭をかきながら
軽くため息をついた
「だめでしょうか・・」
テーブルを挟んで
京谷の前に座っている凛は
肩を落とした
凜が面接を受けているのは
レストランと言っても
ホールのアルバイト
料理ができるかどうかなんて
質問されるとも思ってはいなかったのだ
「ん~・・・
だめって訳じゃないんだけど
前にバイトしてたのも
レストランのウェイター?」
「あ、はい!」
凛には
そこしかアピールポイントがない
ここぞとばかりに
笑顔でいい返事をすると
京谷は座っている椅子を
少し後ろにずらし
凛の容姿を眺めた
髪はゆるく一つにまとめ
化粧も濃くなく清潔そうな雰囲気
小柄で・・
どちらかと言えばややぽちゃっり
明るい雰囲気で接客には
向いていそうだ
まぁ、料理できなくても
簡単なことなら
教えればすぐできるようになるだろう
京谷はそう思った
「結城さん、明日から来れる?」