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保健室は絶対領域
第6章 欲望
「カイ…ありがとう。これも仕事だからね。」

リナはタオルを頬に押し当て、片手でバッグをゴソゴソあさって、口紅を取り出した。


「ちゃんと取れてると思うけど…」

その口紅は、超小型のカメラになっていた。


「全く、あの変態ヤロー!殺すときはあたしが絶対ヤルからね!」

リナの口から、思いもよらない言葉が飛び出す。


「まぁ、落ち着けよ。これさえあれば、あいつらの情報がさらに分かるかも知れない。大変な任務、ありがとな。」

カイが優しく頭を撫でた。


やがて、バンが一台の倉庫の前に停車する。

リナとカイは地下へと続く通路を降りて行った。


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