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第17章 15年前 4
シュウジの家に着いた。
深呼吸をしてから、インターホンを押した。



気だるそうな女…母親がでてきた。




冷静に冷静に…
「シュウジくんのことでお話があるのてすが」





母親は鬱陶しそうな顔をした。
児童相談所の人間だとでも思ったのか、開口一番
『話す事何も無いんで帰ってもらえます?人の家の育児方法に口出しされたくないんで』



育児??
虐待だろうがっ…!


「いえ、私はそういう関係の者ではないんです。シュウジくんと公園で仲良くなったんですが、私自身子供が欲しくてできなかった身で…。そちらにとって悪いお話ではないと思うんですが…玄関先でできるお話ではないんで、どこかでお話できませんか?」



ぶん殴りたい気持ちを抑えて、冷静ににこやかに話す。
今現在、戸籍上の母親はこの女で俺は他人だ。
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