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第25章 解離
まだ寝ぼけてるんじゃないか…そう思ってシャワーを浴びたけど、リビングのローテーブルには離婚届。



さっきの出来事が現実だということを思い知らされる。






夜になって帰ってきた圭吾は離婚届を見て溜息をつく。


『…まだ書いてくれてないんだ。離婚の条件は?』






泣いて
縋って
拒否をしたけど、
圭吾の意思は変わらなかった。







『この家は売るから』

そう言って、いくつかマンションのチラシを見せられた。
早く出て行けって?






10年前一緒に婚姻届を出した区役所に、離婚届と転居届を出しに行った。




私は店近くの1LDKのマンションに引っ越した。
離婚すると、役場からハガキが届くって初めて知った。


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