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責められたいの
第22章 あの夏の誘惑 3
2人の身体が反転し
今度は康洋が上になるのを
横目に見ながら、未菜子は
やっとの思いで立ち上がり
玄関に戻る。

そして、玄関に封筒と
康洋が前に好きだと言ってくれた
卵焼きが入った容器を置き
その部屋を後にした。

……………………

一時間後。
身なりを整えた凜子が
廊下に落ちていた涙の雫を
踏みつけながら部屋を出て行った。

その笑顔は今は醜く歪んでいる…

そしてもう開けておく必要が無くなった
寝室のドアを閉め
封筒と卵焼きには目もくれずに
玄関のドアに噛ませてある
ストッパーも外しそのドアも閉めた。
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